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【特別企画】向研会 海外視察レポート
2006年10月02日版 |
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FIGURENET ウィークリーニュース 2006.10.2.版 (第245号)
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いつもお引き立ていただき、ありがとうございます。
まずは、お知らせです。
もうすでに、ほとんどの方がご存知のことと思いますが。先々週から
今週にかけて、弊社のWebサイトをリニューアル致しました。お客様が
よりご利用しやすいように、いろいろな改善点を盛り込みましたので、
是非ご利用下さい。(^^)
また、複数の機能を盛り込んだため、プログラムにバグがあったよう
で、何名かのお客様には大変ご迷惑をお掛けしました。心よりお詫び
申し上げます。現在は問題なく稼動している模様ですが、また何かお
気づきの点がございましたら、恐れ入りますがご連絡を頂けます様よ
ろしくお願い致します。
いずれにしましても、心機一転。これからもお客様に喜んで頂けるよ
うに、最善を尽くして参ります。何卒、よろしくお願い致します。
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----- 【特別企画】向研会 海外視察レポート ------------------
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ここ2週間ほど、ウィークリーニュースをお休みさせて頂きました。
実は、2006年9月16日~24日、インド(ムンバイ)とアラブ首長国連邦
[UAE](ドバイ)へ経営コンサルタントの大前研一氏の主催する経営者
の勉強会『向研会』総勢49名で海外視察旅行に行って参りました。
かなり刺激的な現状を目の当たりにし、私の眠っていた脳細胞に良い刺
激を与えることができました。(^^;
折角ドバイまで行ってきましたので、現地で2社、弊社と取引のある電
子部品の商社とアポイントをとりました。また、帰りにトランジットで
シンガポールに寄るため上記のスケジュールに数日追加して、別途シン
ガポールでも3社と会うことにしました。
普段はインターネットや電話だけで、全く顔をあわせずに仕事をしてい
るため、より親交を深めるとことができ、また今後の情報交換やスピー
ディーな対応に関しても相互に約束することができ、実りある出張とな
りました。
弊社のサービスをご利用になられるお客様にとりましても、より信頼度
が高い部品をスピーディーに調達できるようになるものと、弊社も期待
を膨らませております。
ちなみに、ドバイでは法人税、所得税が一切掛からないFreeZoneがあり、
そこにはヨーロッパやアメリカ、カナダなどから商社が進出し、積極的
に世界展開を図っており、弊社も刺激を受けた次第です。
それでは、下記に「向研会」の海外視察旅行での簡単なレポートを添付
しましたので、ご覧になって下さい。
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向研会 2006年度 海外視察旅行
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<テーマ>
1)BRICsの一角として注目を集めているインドで、金融都市ムンバイを
訪れ、投資環境や経済事情を把握する
2)いち早く脱オイル化を掲げ中東の観光、ビジネスセンターとして急
成長しているドバイの動向、発展要因を研究する
<訪問先>
【9月18日】
Tata Group (http://www.tata.com)
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従業員20万人以上を率いるインドを代表する財閥、Tata グループ
総帥Ratan Tata(ラタン タタ)氏の話しを直接聞く。[初日からのビッ
クネーム、大前氏の世界のトップ財界人との密接な人脈に敬服させられ
てしまいました]
電力インフラの未整備、エネルギー(石油)の輸入依存度が高い、高金利、
アメリカ最大の投資先といったリスクはあるものの、今後も堅調に成長を
続けるという印象を受ける。
また、数年(2年)以内に「20万円」の車を生産し100万台販売する計画があ
るとのこと、『インド人もびっくり』です。(^^)
Hindustan Lever Ltd (http://www.hll.com)
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英ユニ・リーバのインド法人
今まで貧困層として相手にされなかったBottom of Pyramid(ピラミッドの
底辺)を対象にした長期的な営業戦略により、道路もまともにないような
農村で、Shakti(シャクティ)と呼ばれる女性販売員を育て上げ、今では利益
を上げられるまでになった。
ほとんど収入のない経済活動を知らない人たちに、
商売を教る ⇒ 収入が増える ⇒ もっと製品を買ってもらえる
といった循環を作り出すといった、日本の戦後経済の復興時期のようなシス
テムを6億人ともいわれる貧困層に根気よく地道に活動してきたことで、勝ち
得た成果を感じる。
Organization of Pharmaceuticals Producers of India
(http://www.indiaoppi.com)
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インドの地場・外資系の製薬企業で構成される製薬業界団体
インドは、国別の製薬の売上高で13位、製薬量では世界4位の規模を持つ
(2003年度)
インドの薬は一般的にアメリカの薬価の10~13%程度。これから5年間で、
アメリカの薬の多数がジェネリックとなる予定のため、インド製薬業界は
虎視眈々と狙っている。ワクチン供給国の世界一になると考えられる。
知的レベルでは世界有数のインド人は、以前のイギリスの植民地のおかげ
で英語を話すことができる。そのため、多くの優秀な医師たちはアメリカ
やイギリス等でも活躍している。
【9月19日】
Nicholas Piramal India Limited (http://www.nicholaspiramal.com)
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ムンバイに拠点を置く、インドの5大製薬企業の一つ
近年、英アビシアの製薬関連企業を買収、また米ファイザーとの委託製造
契約を締結している。18年間年平均29%の成長率。
インドの低い賃金水準から多くの化学者が研究開発を行っている。
現在、年間約1万ドル程度で化学者を雇えるインドでは、先進国では考えら
れないような数の化学者を投入し、医薬分野で研究開発を推進している。
また、薬の最終試験を行うために行う実験のために、健康な『献体』希望者
も多数おり飛躍的な成果が今後生まれてくる可能性を感じる。
PD Hinduja Natinal Hospital&Medical Research Center
(http://hindujahospital.com)
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メディカルツーリズムに力をいてている病院
ロンドンに出張所を置き、商工会議所と連携して年間一万人を超える外国
人の患者を受け入れている。インドでは、医療目的で年間15万人の外国人
が訪れており、2010年までに22億ドルの市場規模になると予測されている。
心臓手術成功率は、98.8%(アメリカよりも高い)。また、手術金額では
他の東南アジアの国の半分程度、アメリカの1/4~1/5程度。
説明によると、医療設備は最新鋭のものを揃えているとのこと。また、医
者の「腕」は執刀回数が多いほど上がるものですが、この病院では医者の
作業の分業が進んでいるためその回数がとても多いため、日本で下手な手
術をするよりは遥かに安心できるような気がしました。もちろん、情報開
示も完璧です。
ICICI Bank Ltd (http://icicibank.com)
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インド第二位の商業銀行
年率10%(実感ベース)で成長をしているインド経済を背景に、7億人を超え
る農村(60万村)での銀行利用率はわずか約18%。同行はこの農村地域の貧困
層へのサービス拡大により成果を上げる。また、サーバーベースのシステ
ムに切り替え、世界の1/10のバックオフィースコストで運営。その分を利
息として利用者に還元し、インドのみならずカナダ等でもインド人以外の
利用者急増中。
【9月20日】
ドバイ政府観光局・商務局(DTCM)
(http://www.dubaitourism.ae/ja_default.asp)
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ドバイにおける観光振興事業の立案、監督、発展を統括する政府機関
世界一の飛行場、世界一高いビル、...すべてが既に着工しています。
数年後が楽しみです。
EMAAR Properties (http://www.emaar.ae)
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ドバイの政府系不動産大手。世界最大の株式時価総額を誇る。
2008年完成予定の世界一高い800mのオフィスビル「バージュ・ドバイ」
等々を手がける。それらの実績を背景に世界中から引き合いが来ている。
【9月21日】
Jebel Ali Freexzone(自由貿易区)(http://www.jafza.co.ae)
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物流、貿易の拠点として、1985年に設立された自由貿易区。
外資100%企業の設立や法人税免除、国外からの労働力輸入の自由などが
50年間認められている。現在、日系企業80社以上、3000社以上の企業が
拠点を置く。また、この港湾事業を行っているDP World が200年の歴史
を持つイギリスの港湾会社P&Oを買収した際、同社の持っていたアメリカ
の港湾事業に関して、アメリカ議会がアラブ系会社である同社の買収に
反対したため、アメリカ部分の事業は他に売却することで決着をしたこ
とでも有名。
Sony Gulf FZE (http://www.sony-mea.com)
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ソニーの中東統括拠点。Jebel Ali Freexzoneに17年前日系企業で初め
て進出。
同社だけで、年間40フィートのコンテナーを1万本取り扱っている。中東
から、アフリカの中ほどまでをカバーしている。各地域での保守体制を
十分に整え、サービスを充実させている。
『大前先生談 <余談>:
韓国のウォン高で、今まで積極的に世界的に広告展開をしてきたサム
ソンが影を潜めている。思った以上にウォン高の影響は大きいので
はないか...。』
NAKHEEL Co LLC (http://www.nakheel.ae)
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有名な「ザ・パーム、ジュメメイラ」「ザ・ワールド」を開発。
【感想】
インドは、人口は多いがほとんどの人が貧しく発展初期の途上国。
出発前、私の認識はこの程度でしかありませんでした。
しかし、どんなビジネスにおいてもその国のすべての人をターゲット
にしたビジネスは稀で、一般的にはある特定のセグメントを対象にし
ています。そう考えれば、インドの「10億人」をみるのではなく、そ
れぞれの「セグメント」が顧客になるわけで、平均値や貧困の数値に
ばかり目を奪われていた自分に気が付くことができました。またさら
に「Bottom of Pyramid」の貧困層でさえ、やり方次第ではビジネスが
成り立つ『事実』には衝撃を受けた次第です。
メディカルツーリズムも、欧米と医療制度が異なっている日本では
「価格は安いが日本人にはむかないのでは?」と正直思いましたが、
それよりも、そういう発想をして一大ビジネスにしていったバイタリ
ティーや、構想力に感服しました。
また同様に、出発前の私にとってはUAE(ドバイ)は、バブルっている単
なるお金持ちの「砂漠の国」でした。しかし、Seeing is Believing
(百聞は一見にしかず)!単なる一国がバブルで浮かれているのでは
なく、ドバイの構想力に世界中から引きつけられるように大量のお金
が流れ込んでいる様子には、度肝を抜かれました。
そして、人の力が偉大だと思うのは、目の前の高層ビル群も、高級リ
ゾートや、人工スキー場も、すべて「砂漠」の上にできていることです。
国中が「サウナ」のような場所にです!
ちょっと前まで何もなかった砂漠なのに、ドバイで合った人たちはす
べて「将来の計画」や「夢」を語っていました。彼らの計画はまだ1/5
にもなっていないそうです。
大前先生がいつも仰っている通り、ビジョン、夢、構想力があれば、
全くの「無」からでさえ、世界中から富や智恵を集めることができる
のです。
今回の視察旅行では、大きな金槌で頭を殴られたような衝撃を受けま
した。
さあ、日本人よ!壮大な夢を描きましょう!
+<来週からは通常のウィークリーニュースとなります>+
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また、Figurenet社のお得意様にのみお送りするもので、情報を
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できる限り情報源をご提示いたしますので、詳細をご確認する際
にお役立て下さい。
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